魔法の勉強もあるため、魔導書の勉強も片っ端からやった。
火、水、風、大地、雷…
雷に興味を持った彼女はグラウンドで本を持ちながら杖で呪文をひたすら唱え続けたーー。
しかし一向も上手くいかないーー。
「どうした?こんな場所に抜け出して」
そう優しく述べたのは白咲兪栄の方だったーー。
「魔導書?」
「うん、昔からあるみたいなんだけどね、私もいつか使えるようにならなきゃなーって」
「そうか、積極的なことはいいことだ」
頬を触られ胸がトクンと鳴る。
「まず杖の持ち方からーー」
その様子を好ましく思わなかった人もいてーー。
「颯太って優しくなかったっけ」
「ん?」
なんともないような顔に変わってーー
「随分冷たい顔してたかさーー」
図星を突かれた。
魔導書で魔法を学べられたらスペルシスなのに太刀打ちできない。
魔法を使えるのは崇高な人物だけだからだーー。



