白い雪のような少女は溺愛される


つまらない毎日だなー。

女遊びにも飽きてきたし

本ネタないかなー。


「颯太君……だよね?」


いきなり声かけられた。


顔の下顔面だけみる。


俺に言いよるやつなんかたかが知れてる。


が、思い出す。


王子と姫が会見に出ていたのを。


日本語表記だと白咲鶴だったかな。


「あー君が白咲鶴ちゃんだっけ。


これからもよろしくねっ」


それからテレビに写生がお上手だと評判だったのを
思い出すーー。


「テレビでもみたよー。写生が上手いって」


「えっ、絵が上手いだけなの……。

写生はあんまりしなくて……」


なんか癪に触る言い方だな。
気にしないでおこう。

「そうなんだ。誤解してごめんねー?」


両手合わせて体を拗らせる。



彼女が帰る素振りを見せたので、

「またいつでもおいでー。兪栄のことならなんでも話したげる」


一応釘を刺す。


素直に喜ぶ様はワンコみたいで可愛い。
子犬にして飼いたくなった。


「なー?颯太。

女遊びしねー?」


一考した後

「今は辞めとく」

「なんか息抜きしよーっと思ったのにさー?」


五月蝿い。あの女と話してから高揚感が増してるんだ。
余韻を消すように語るな。


「それ以上は話辞めてくれるかな。
飽きてきたし」


怒りが込み上がるのを抑えたーー。