時は突然現れた。
「兎丸くーん。どこー?」
教室が凍りつくのを肌で感じる。
「んー?呼んだー?」
教室が一変。
普段通りに戻る。
失礼だな。俺はいつだってレディーファーストなのに。
「なんか用ー?」
「友達になりたくて…!」
友達になりたい…?
男なのに?
「友達になりたくてきたのー?」
振り向くのも堅苦しいから立ち上がって相手を推し量る。
「なんだかよーくわかんないけど、いいよ!兪栄通してくれたんだよね!」
すると不可解な顔をする。
なんかよくみると小動物みたい。
「それにしても小柄だねーー。顔もちっさいし……。
モデルにも就いたらいいのに!」
率直な意見だった。
「いやわたしなんかが……。兎丸くんの方がモデルやってみたらどうかな……なんて」
チャイムがここぞというタイミングで鳴り、
女は去っていった。
あんな不秩序な嫁にするなんて白咲家も変わってるなー。



