白い雪のような少女は溺愛される

もう一つの記憶ーー


バブル真っ最中の年頃の話だ。


クラブの女王と君臨した一葉さんは
わたしのことを酷く毛嫌いした。

「テーブルの拭き方がなってない」


とテーブルを蹴り倒し私の身体目掛けて。


「使用人ならしおらしく男の前に立つんじゃないわよ」


ヒールの底で給料袋を踏みつけにされる。


営業時間はとっくに過ぎている。


なのにこの苛立ち。客と揉め事があったんだろうかーー?


一葉さんはタバコを咥え私の髪を掴み

「色気がなってない。しみったれた服装。根性。鍛えようがあるわねっ!」


そう言うと艶美に笑い、煙を吹かせ一線を置いたーー。