「またテレビみてるの?
飽きない?」
「うん、お姉ちゃんと違って博学だからーー」
"博学"
テレビの情報が正しいと思ってるそうだ。信頼も感じるーー。
義弟は少しずつ喋り始めた。
「あの雪の中で倒れていたこと覚えてる?」
「あぁ、うん」
「お姉ちゃんの虐待のニュースから始めて知ったんだよ」
衝撃だった。そんなに広まっていたとは。
あと虐待については思い出したくないから適当以上に
話を計画的に聞いた。
どうやら私の顔と制服だけで身元特定に至ったらしい。
こんな天才が他にも身近に潜んでいるんだろうかーーと思ったら背筋が凍った。



