桜の奇跡❀廉side





バイト仲間、家族のこと、学校や友達の話ができて、少しだけ距離が縮まったかも。


「観覧車はゆっくりだよ」
未桜にそう言われたけど、頭がぐるぐる回ってる。

何しに来たんだろう……このままじゃただの、足手まといになってるだけで、未桜は楽しくないじゃん?



ワタの意見だと、
「ドラマとか映画ではさ、観覧車で告白かキスすんじゃん。
一番高いところにゴンドラが来たら告白だな」
なんて言う。

むしろ、俺で遊んでんのか?
ワタの思い描く通りに実行する俺も俺だけど。

きっと告ったところで、上手くはいかない。

それでも、好きだってアピールはすべきだって。

確かにもしかしたら、意識してくれたりしないだろうか?

勝手に自意識過剰になる。

観覧車ならいけるかと思ったけど、上に行くほどに恐怖になる…え?まさか、俺って高所恐怖症だった?

もうずいぶん観覧車に乗ってなかった。

だから、分からなかったんだ。

今怖くなってきた、、、、、

なんか、足元ふわってするし。。。。。。

降りますとか言えないし、、、、、

ワーやべぇ、これ……

外を見ないようにして……


「眺めいいね~」
笑顔の未桜が言った。


「う…ん」
俺は足元をなるべく見る。

地上から離れるのって怖かったんだ。

窓から見える景色が、上がる度に車も建物も人も小さくなっていく。

未桜が楽しそうに下を見下ろす。

俺は固まってた。

こんなんじゃ、告白なんか無理だ。

そもそも無理…けどもうチャンスないかも。














一番上に来た時に、

「あのさ…付き合って」
そう言ってから、フラれたら気まづいかも?ということに気づく。




「病院?付き合うよ?大丈夫?」
未桜はそう言った。


「え?病院?」
俺は思ってもいない言葉に驚く。

どういうコト?聞き間違えたのか???

告白だったんだけど…好きだから付き合ってって。




「なんか具合悪そうだし。

私ばっか乗り物乗りたいって言ってごめん」
申し訳なさそうな未桜。






「あ…全然楽しいほうがいいし」
俺の告白は通じない、そういうことか…


そりゃそうだ。


誘っておきながら乗り物酔いするし、カッコ良くもない。

今日何一つ良いところ見せることができてない…。

迷う…このまま、言わないでおいたら楽かも。

友達になれるかもしれないし。

けど、それじゃずっと友達かも…あ、でも好きって言ったら少し意識してくれるかも。