見れば、……こざっぱりとした、顔の綺麗な男性が、気づかわしげに、あたしのことを見ていた。
あたしの目線の先と、足元を見て彼は理解したらしい。「ああ……。じゃあ、おれ、駅員さんに頼んできますね。……足、痛みますか?」
あまりに親切にされ、戸惑いつつもあたしは答えた。「いえ。幸いにして。捻挫とかではなさそうです」
「でも」と男性は細い顎を摘まむ。細いのに、骨ばった関節が強調され、やけに、どぎまぎした。「……あなたのことを、そのままにしておくわけにはいきませんし。……ごめんなさい。失礼しますね」
「……ひゃっ……」
視界が急展開。いきなり、からだが浮き上がり、しっかりとした男性に支えられている感覚。――姫抱きにされている、と思った瞬間、猛烈に、かーっと頬が、熱く……なった。
「ごめんなさい」と男性は再度詫びた。「そこのベンチに運ぶまでの我慢ですので。……ご辛抱頂けますか」
辛抱頂くっていうかあの……。
あなたの美しすぎる喉仏が目の前で。整った顔立ちが、油断すればキス出来るほどに近くて。あたし、どうしたら……っ!
あたしの目線の先と、足元を見て彼は理解したらしい。「ああ……。じゃあ、おれ、駅員さんに頼んできますね。……足、痛みますか?」
あまりに親切にされ、戸惑いつつもあたしは答えた。「いえ。幸いにして。捻挫とかではなさそうです」
「でも」と男性は細い顎を摘まむ。細いのに、骨ばった関節が強調され、やけに、どぎまぎした。「……あなたのことを、そのままにしておくわけにはいきませんし。……ごめんなさい。失礼しますね」
「……ひゃっ……」
視界が急展開。いきなり、からだが浮き上がり、しっかりとした男性に支えられている感覚。――姫抱きにされている、と思った瞬間、猛烈に、かーっと頬が、熱く……なった。
「ごめんなさい」と男性は再度詫びた。「そこのベンチに運ぶまでの我慢ですので。……ご辛抱頂けますか」
辛抱頂くっていうかあの……。
あなたの美しすぎる喉仏が目の前で。整った顔立ちが、油断すればキス出来るほどに近くて。あたし、どうしたら……っ!



