闇深兄の溺愛 〜甘いデザートには、一滴の毒を〜

***



——その夜。



201号室。


暗い部屋は、モニターの光だけが
彼の冷たい無表情を静かに照らしている。


画面に表示されているのはSNSアカウント。





友人関係、写真、これまでの投稿……。





颯の指先は、「上城 碧」という
人物の身元を、隅々まで暴き出していた。





そして——





完璧な兄の仮面を被った”それ”は、

余計な枝を削ぎ落とすように、





次なる剪定(せんてい)の準備を、

静かに、楽しげに、





始めたのであった。





「……碧くん、ね」





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