雨だったあの日、君と一生分の恋をした。

「はぁ…」

授業中、湿気でくるりとなった髪を撫でながらため息をついた。

「なんだ、鵜澤。ちゃんと集中しろ」

先生に注意されて、余計にやる気がなくなる。

窓の外を見ると、土砂降りの雨。

しかも傘を忘れた。

「ほんと私、ついてない…」
そんなことを思いながら、机に突っ伏した。

「今回はここまでだ。次回までに復習しておけよ」

先生の言葉でハッとする。
やば。何も頭に入ってないや。

放課後残って自習しよ…。
そしたら雨も止むかな。

***
「どうしよ」
土砂降りの雨は止むどころか、さらに激しく、強くなってきた。

結構な時間を残っていたので、周りに傘に入れてもらえそうな友達もいない。

「走って帰るか…」
手に持っているバッグを頭の上に持ち上げた時。

「え、柚葉」