友達がいないのは不幸じゃない。
自分の時間を思いっきり過ごせるし、無駄に気を使わないで済む。
・・・・・・って言ったら多分意地っ張りに聞こえるんだろうな。
本当に思っていることなのに、こういうことになると強がってるって言われるの本当に意味不明。
一週間の決まった時間割に従って授業を受けて、
お昼休みには母親からもらったお小遣いで学食を食べて、下校時刻になったら帰るだけ。
なにも不便なことなんてない。
(部活とか面倒くさくないのかな・・・・・・)
下駄箱の近道には、少し大きなアトリエがある。
そのアトリエは外にあるから、こんな冬は風が入って寒いだろうに。
それなのにあの男の子は、寒いと感じないかのように集中して絵を描いている。
興味なんてない。絵なんてからっきしだし、描けたとしても花びらが五枚のお花くらい。
「綺麗・・・・・・」
気がついたら、そんなことを口にしていた。
だって、本当に綺麗だ。
まるで絵にしか興味がない、とでも言うようなあの横顔から目が離せない。
気がついたら私は、毎日帰る前に五分ほどアトリエの入り口に佇むようになっていた。
月日が流れると、私の顔を見知る人が増えてくる
「入部希望者?」
前髪をセンター分けにした男の子が声をかけてきた。
美術部員の一人だろう。
「・・・・・・えっ」
話しかけられるなんて思ってなかったから本当に驚いた。
青色の上履きを履いているから、同じ学年だろう。
「あぁ〜、ううん! 覗いてただけ〜!」
「そう? 冬休み前からいつも覗いてるじゃん」
聞かれたくないことを聞かれてしまった。別に悪意とかはないんだろうけれど。
「なんか覗いちゃうんだよね。ドア開いてるのに寒くないの?」
「めっちゃ寒いよ」
寒いんだ。先生とか対応してくれないのかな。
「まぁでも、入部する気はないから。本当に見てただけだよ。
絵なんて描けないし、絵の具の扱い方すらも分からないし。それに今日は喫茶店巡りの日なんだ〜」
一方的にそう言って、下駄箱に早歩きで向かった。
まさか声をかけてくる人がいるとは思わなかった。
「入部待ってるね〜」
「あははは! 時間の無駄だと思うけどぉ?」
みんなを黙らせるための作り笑顔を浮かべて、男の子に手を振った。
綺麗なものを見ているだけなのに。
綺麗なものから目を離せないのは当たり前のことなのに。
どうしてそれがわからないのだろう。
自分の時間を思いっきり過ごせるし、無駄に気を使わないで済む。
・・・・・・って言ったら多分意地っ張りに聞こえるんだろうな。
本当に思っていることなのに、こういうことになると強がってるって言われるの本当に意味不明。
一週間の決まった時間割に従って授業を受けて、
お昼休みには母親からもらったお小遣いで学食を食べて、下校時刻になったら帰るだけ。
なにも不便なことなんてない。
(部活とか面倒くさくないのかな・・・・・・)
下駄箱の近道には、少し大きなアトリエがある。
そのアトリエは外にあるから、こんな冬は風が入って寒いだろうに。
それなのにあの男の子は、寒いと感じないかのように集中して絵を描いている。
興味なんてない。絵なんてからっきしだし、描けたとしても花びらが五枚のお花くらい。
「綺麗・・・・・・」
気がついたら、そんなことを口にしていた。
だって、本当に綺麗だ。
まるで絵にしか興味がない、とでも言うようなあの横顔から目が離せない。
気がついたら私は、毎日帰る前に五分ほどアトリエの入り口に佇むようになっていた。
月日が流れると、私の顔を見知る人が増えてくる
「入部希望者?」
前髪をセンター分けにした男の子が声をかけてきた。
美術部員の一人だろう。
「・・・・・・えっ」
話しかけられるなんて思ってなかったから本当に驚いた。
青色の上履きを履いているから、同じ学年だろう。
「あぁ〜、ううん! 覗いてただけ〜!」
「そう? 冬休み前からいつも覗いてるじゃん」
聞かれたくないことを聞かれてしまった。別に悪意とかはないんだろうけれど。
「なんか覗いちゃうんだよね。ドア開いてるのに寒くないの?」
「めっちゃ寒いよ」
寒いんだ。先生とか対応してくれないのかな。
「まぁでも、入部する気はないから。本当に見てただけだよ。
絵なんて描けないし、絵の具の扱い方すらも分からないし。それに今日は喫茶店巡りの日なんだ〜」
一方的にそう言って、下駄箱に早歩きで向かった。
まさか声をかけてくる人がいるとは思わなかった。
「入部待ってるね〜」
「あははは! 時間の無駄だと思うけどぉ?」
みんなを黙らせるための作り笑顔を浮かべて、男の子に手を振った。
綺麗なものを見ているだけなのに。
綺麗なものから目を離せないのは当たり前のことなのに。
どうしてそれがわからないのだろう。
