馬車に乗り込んだシャルロットは、テオドールの斜め向かいに腰を下ろす。 馬車の中は、テオドールとシャルロット二人だけ。 (はぁ疲れた……あんなに速く歩いたのは初めてだわ) 「そういえば、あの能力は生まれつき持っていたのか? それとも途中で得たものか?」 テオドールに尋ねられたシャルロットは、遠い目をする。 「あれは、私が10歳の時のことでしたわーー」