うまく言葉にできないだけで、子供だって大人と同じく感情がある。寂しくて、恋しくて、その気持ちを抑えきれなくなってしまうことだってある。
そうした彼らの感情に共感しながらも、できるだけ寂しい思いをさせないようにしてあげたい。
「維月くんと李月くんのママが帰ってくるまで、一哉さんと私がそばにいるよ。寂しいけど、私たちといっぱい遊んで待ってようね」
「のの、いっしょ?」
「いっしょ、いる?」
「うん。一緒にいるよ」
双子の寂しい気持ちに共感してもらい泣きしそうになるけれど、彼らを不安にさせないようぐっと我慢して笑顔を作る。
ぎゅっとしがみついてくるふたりを抱きしめていると、一哉も野々花と同じように双子のそばに膝をついた。
「維月、李月」
一哉が声をかけると、ふたりは野々花から離れ、今度は彼めがけて突進するように抱きついた。



