「のの、しゃしん?」
「うん。維月くんも李月くんも、うさぎさんをお膝にのせてるところを撮ってるよ」
「うしゃしゃん、とって!」
ヤギへのエサやりは怖がっていたふたりだが、うさぎやモルモットを膝に乗せるのは平気らしく、普段接することのない小さくて可愛い動物に大興奮だ。
「俺が代わる。宮部さんはふたりの隣で見てやって」
「え、でも……」
双子の母である美月と野々花に面識はない。写真を送るのなら一哉と一緒に写っている方がいいのではと遠慮したものの、強引に場所を代えられてしまった。
野々花は促されるまま維月と李月のそばに座り、うさぎを膝の上にのせてあげたりエサやりの仕方を教えたりする。うさぎに夢中の双子を撮っているのだとわかっているけれど、彼のスマホのレンズがじっとこちらに向けられているため据わりが悪い。



