(いやいや、そんなはずないでしょ。自意識過剰)
野々花は慌てて思考を切り替えた。
「お待たせして申し訳ありません。早速ですが、こちらをご覧いただけますでしょうか」
手元のタブレットを操作し、記者から送られてきた写真や質問状をその場にいるメンバーに共有する。
「こちらが掲載予定の写真と質問状です。回答の期限は本日の十八時まで。まずは副社長に事実確認をさせていただきたいと思います」
すると、すぐに相澤が反応した。
「あー、やっぱり。これって先週の金曜日の写真だね」
先週の金曜日といえば、一哉がどうしても抜けられない会食があると言っていたため、双子のお迎えを野々花が代わった日だ。
(あ、もしかして……)
彼の言葉に、隣に座っていた一哉がやれやれといった表情で頷いた。



