昨夜は野々花の作った夕食を完食してくれた双子だが、朝ご飯をどのくらい食べられるかは未知数のため、足りなかった時のためにもう一品、さつまいもをふかしてカットしておく。
それとは別にトーストした食パンにたまごとトマト、こんがり焼いたベーコンを挟み、大人用にサンドイッチを作った。できればサラダもつけたいところだが、葉物野菜は傷むのが早いせいか冷蔵庫には見当たらない。双子用のスープをよそっておき、残りは黒胡椒でしっかり味付けして一哉にも出すことにした。
「おはよう、随分早いな」
そろそろ双子を起こすべきか思案していたところに、一哉がリビングへやってきた。料理に集中していたせいで彼の足音に気付かず、声をかけられ驚く。
「お、おはようございます」
昨夜お風呂上がりの彼を見た時にも感じたが、スーツ姿の一哉は硬質な印象があるのに、部屋着や寝起き姿の彼にはなんとも言えない色気がある。気だるげに前髪をかきあげる仕草に見惚れ、つい声が上擦ってしまった。



