「こら、気をつけて。李月、お茶を零したらなんて言うんだ?」
「ごめ、しゃい」
「そうだな。謝れて偉いな」
一哉に頭を撫でられた李月は、嬉しそうにふにゃっと笑う。
「いちゅきも! ごめしゃい!」
「維月は謝る必要はないんだが……まぁいいか」
意図を汲み取った一哉が同じように頭を撫でると、維月も同じ顔で笑った。
(はぁ、可愛い……!)
この時期特有の愛らしい様子に、野々花は終始キュンとしっぱなしだ。
そうしてドタバタながら双子に食事をさせ、歯磨きを終えてリビングで遊んでいると、夜の八時を過ぎる頃にはふたりともうとうとし始めた。
「もう寝ようか」
「や、あしょぶ……」
「ねたら、のの、ばいばい……?」



