「こっちが維月で、こっちは李月。八月で二歳になる。ふたりとも、宮部さんに挨拶できるか?」
ふたりを迎えに行った先で、改めて紹介された。野々花は同じ目線になるようにしゃがみ込み、ふわりと微笑む。
「こんにちは。維月くん、李月くん。宮部野々花です。この前、大きな公園で会ったんだけど覚えてるかな?」
「のの? あっ! おにごっこー」
「そうそう! 覚えててくれたんだね。維月くんと鬼ごっこしたよね」
「のの、あしょぼ。りちゅきも、おにごっこしゅる!」
人見知りをしないのか、ふたりは野々花を新しい友達として受け入れてくれたらしい。我先にと両側から手を引っ張り、遊ぼうと誘ってくる。
「鬼ごっこはまた今度。帰るぞ」
「えーっ」
「やだーあしょぶー」
ふたり揃って不満げに口を尖らせる様も愛らしく、野々花は笑って代替案を伝えた。
「鬼ごっこじゃなくて、車の中でおしゃべりしよう? 今日は保育園でどんなことをして遊んだのか、教えてくれる?」
「のの、いっしょ?」
「うん、一緒。ほら、車に乗ろっか」
「やったぁ!」
「のるー」



