本日より、弊社社長と疑似子育て始めます


変わらない笑顔でぎゅっと抱きついてくる双子を、野々花も微笑んで受け止める。

「あしょぼ!」
「のの、おえかき」
「ぶろっくも!」
「でんしゃ、しゅる!」

可愛い天使のようなふたりと遊んでいると気が紛れるだけでなく、不安だった心が少しずつ癒やされていく感じがする。

それから四人で夕食を食べ、就寝の準備を済ませて双子が眠った頃、一哉が美月のマンションへとやって来た。彼女は気を利かせてくれたのか、寝室から出てこない。

「本当は、対策会議よりも先にこうしたかった」

顔を合わせるなり抱き寄せられ、その腕の力強さに安心する。後輩に弱音を吐き、美月や双子に癒やされても、決して彼らの前では泣けなかった。けれど一哉の前では涙腺が一気に緩み、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。