「ふふ、まぁそのあたりは一哉がうまいことやるわよ。それに、言ったでしょう? 私、可愛い妹が欲しかったの。役得よ。うちの子たちも『ののにあいたい!』って言っていたし、ちょうどいいわ」
本心なのか、野々花に気を遣わせないためなのかはわからないけれど、どちらにしろ優しい美月の言葉に救われる。
「ありがとうございます、美月さん」
「どういたしまして。さ、私はもう少し仕事があるのだけど」
「じゃあ、キッチンをお借りしてもいいですか? お夕飯作らせてください」
「ふふっ、実はそのつもり。お言葉に甘えちゃうわ。材料は冷蔵庫にあるものを適当に使って」
野々花は早速キッチンに立ち、双子と美月のために夕食を作った。料理をしている時は無心になれるため、家事をさせてもらえるのはありがたい。これもまた彼女の気遣いなのだろう。
数時間して美月が保育園へ向かい双子を連れて帰ってくると、家の中は一気に賑やかになった。
「あっ! のの!」
「わぁ! ほんとだ、ののいるー!」
「維月くん、李月くん。久しぶり」



