「もしもし」
『野々花ちゃん、例の週刊誌見たわ。大変だったわね』
「美月さん……。すみません、維月くんと李月くんの写真まで……」
『やぁね、野々花ちゃんが謝ることじゃないわ。それより、今はまだ会社にいるの?』
自宅待機になったため、これから帰宅するところだと伝えると、美月は『よかった、間に合ったわ』と安堵した声を漏らす。
『早速、借りを返す時が来たみたいね。あぁ、いたいた!』
電話口からではなく、後ろから美月の声がする。驚いて振り返ると、圧倒的な美女オーラを纏った美月が笑顔でこちらに手を上げていた。



