心から心配し励まそうとしてくれる文乃と三柴の存在は、とても頼もしくありがたい。
「うん。ふたりと話したおかげで、少し落ち着いてきた」
「よかったです。ひとりで抱え込まないでください。俺は……いや、俺たちは、宮部さんの味方です。チームなんですから」
「ありがとう」
本当はまだ不安だし、この件について自分にはなにもできないのがやるせない。けれど、それ以外にもやるべき仕事はあるのだ。
「私は、今の私にできることをやらなくちゃね」
気持ちを切り替え、三人で個室ブースを出た。
「健先輩、見事な当て馬っぷりです! 今日、飲みに行きます?」
「小瀧、お前まじで黙ってて。でも……行ってやってもいい」
「うわ、なに目線ですか」
うしろでふたりが小声で話しているのに気付かず、野々花は自席へと戻る。



