「そろそろいいかな。じゃあ、今後の対応を決めよう」
相澤の主導で事実確認とリスク評価、今後の対応策を決めていく。
「先ほど副社長がおっしゃったように、これらは名誉毀損に該当する可能性が高いです。事実関係が明確に否定できるのなら、法的措置も可能です」
広報部部長の発言に、一哉は頷いた。当然ながら双子は一哉の子供ではないし、二股などしているはずがない。隠し子疑惑については、美月に了承を取ったうえで甥だと説明するつもりだ。
「結婚の意思がないと益田亜沙美に話しているところを録音したデータがある。こちらも明確に否定が可能だ。たしか報復を仄めかすような発言もしていたな」
そう言うと、相澤がおかしそうに笑った。
「録音? お前、そんなことしてたのか」
「何度も押しかけてきてうんざりしてたからな。なにかあった時のために念のため用意していたんだが、まさか本当に使うことになるとは思わなかった」



