「きょうだい同士、名前で呼んでるんだな」
「そうなんです。小さい頃の梨々花と大樹が両親の真似をして私を「ののか」って呼んでいたのが、そのまま定着したみたいで」
「野々花ちゃんはともかく、今さら梨々花のこと『お姉ちゃん』なんて呼べない」
「え、なんで私だけ? 呼んでみてよ。新鮮でいいかも!」
「全然姉っぽくないからだよ。絶対やだ」
食事中も会話が途絶えないところを見るに、普段から本当に仲のいい家族なのだろう。一哉の実家では在り得なかった光景だ。
「そうだ。白河さんは野々花ちゃんのどんなところが好きなんですか?」
食事中、おもむろに柊平が尋ねてきた。
「しゅ、柊平……! なにを言い出すの」
「だって、大樹くんが聞いておけって」
「そうそう。大樹は野々花ちゃん大好きなシスコンだからね。自分は野々花ちゃんの彼氏に会いたくないけど、変な奴だったら結婚なんて断固反対するって言ってたよ」
柊平の言葉に、梨々花だけでなく楓太もうんうんと頷いている。



