「私も、一哉さんが……好きです」
緊張しすぎてみっともなく声が震えてしまったけれど、しっかりと一哉の瞳を見つめる。
「好きになってはいけないと何度も自分を戒めて……それでも、いつの間にかあなたに惹かれていました。今の生活が続けばいいと、このままここで一緒にいたいと、ずっと願っていました」
一緒にいると楽しくて、心地よくて、ドキドキする。そんな相手は、一哉しかいない。
「これからも、一哉さんのそばにいてもいいですか?」
「言っただろ。これは結婚前提の同棲だ。ずっとそばにいてくれないと困る」
一哉はそう言うと、握っていた手に力を込めた。
「野々花。抱きしめてもいいか?」
「……は、はい」



