そこまで考えて、野々花はハッとした。
(わ、私ったら、一哉さんを理想の旦那様だなんて、なんておこがましい……!)
無意識に結婚生活の相手を一哉で想像していた自分に驚き、野々花は慌てて自身の思考を振り払ったのだった。
食事を終え、一哉とともにお風呂に入った双子にプレゼントを渡すと、ふたりとも大喜びしてくれた。
「でんしゃ!」
「しゅごい! うごく?」
「うん。ここのスイッチをカチッてすると……ほら」
ジーッと音を立ててレールを走る電車に、双子は夢中で見入っている。その瞳はキラキラ輝いていて、気に入ってくれたのがひと目でわかった。



