「のの、おいしー! おかあり!」
「けーき、りちゅきも、おかありー!」
元気いっぱいにおかわりを要求するふたりに頬が緩む。
(よかった。たくさん写真も動画も撮れたし、いいお誕生日になってたら嬉しいな)
こうして食事をしながら誕生日を祝っていると、まるで家族の一員になれたような気分になる。
今まで恋愛とは無縁の生活をしていたせいか、自分が誰かと家庭を持ち、子供を育てるという未来を想像したことがなかった。
けれど一哉と双子と一緒に暮らしていると、そうした未来を望んでいた自分に気付かされる。野々花も二十八歳。焦る年齢でもないけれど、子供を望むのならのんびりしていられる年齢でもない。
元気いっぱいの子供たちと、料理を褒めてくれる優しい旦那様。今の暮らしが、まさしく理想の家族の形だ。
(ずっと一緒にいられたらいいのに……)



