本日より、弊社社長と疑似子育て始めます


その後、ささやかな誕生日パーティーが始まった。二歳を祝うバースデープレートは、ふたりが大好きなカレー。ご飯の部分は戦隊モノのヒーローの顔を模し、ルーには星型のにんじんやチーズを散りばめた。

一哉と野々花の分の夕食は、カレーではなくビーフシチューにしている。主役の牛肉は奮発し、玉ねぎやにんじんなどの野菜は二時間近く煮込んで旨味をしっかりと引き出した。市販のルーを使わず、小麦粉とバター、赤ワインやトマトなどで一から手作りした自信作だ。

「あーっ! らいたー!」
「らいたーれっど!」
「ふふ、正解! フラッシュライターのレッドのカレーを作ってみたよ」
「あぁ、どこかで見たと思ったら、日曜の朝にやってる戦隊モノか。野々花は本当に器用だな」
「ありがとうございます。これはちょっと頑張りました」

海苔やハム、カニカマを駆使してヒーローの顔を作るのはなかなか難しく、ネットの画像を見ながら試行錯誤したのだ。喜んでもらえると、頑張った甲斐があると嬉しくなる。

さらに、二歳でも食べられるヨーグルトクリームを使って作ったケーキを冷蔵庫から出し、カットしておいたフルーツを本人たちに飾り付けてもらった。シャインマスカットが転がり落ちたり、オレンジを握りつぶしてしまって顔に果汁がかかったりと、相変わらずてんやわんやだけれど、いつも以上に双子の笑顔が弾けている。