(私が考えるべきは、維月くんと李月くんのお母さんが帰ってくるまで、いかにふたりに寂しい思いをさせないようにするかってことのはず)
何度も自分自身に言い聞かせる。そうして気持ちを切り替えた野々花は一哉と双子を見送り、早速誕生日パーティーの準備に取り掛かった。
日頃の感謝を伝えられるチャンスだし、なにより喜んでくれるかドキドキしながらの準備は楽しい。
夕食の下準備を終え、自身の昼食を手早く終えると、一昨日下見していたプレゼントを買いに街へ出る。そこで双子へは電車のおもちゃ、一哉へは散々悩んでネクタイピンを購入した。
食べ物や入浴剤など、あとに残らないものの方がいいかとも考えたけれど、彼に似合いそうなネクタイピンを見つけたら、どうしてもそれをプレゼントしたくなったのだ。スタッフにラッピングをお願いしている間に、このあとの予定を頭の中で組み立てる。
(あとはお部屋をバルーンで飾って、それから夕食を仕上げちゃわないと。あとケーキの飾り付けも)
そんな時、一哉からトラブルが起きたため双子の迎えを頼めないかと連絡があり、野々花は慌てて予定を変更する。一旦自宅に帰ってプレゼントを置いたあとで保育園へふたりを迎えに行き、彼らとともに部屋の飾り付けをすることにした。



