そろそろ本格的に探し始めないと、ここを出ていく時に新居が決まっていないなんてことになったら目も当てられない。
しかし、ここでも一哉は譲らなかった。
「野々花が困るようなことには絶対にならないから。本当に必要になったら、俺が必ず責任を持って用意する。もちろん、そうならないのが一番なんだけど」
この同居は一哉の姉が帰ってくるまでの期間限定。野々花はあくまで双子のベビーシッター役。何度自分に言い聞かせても、彼の意味深な言葉に希望を探してしまう。
もしかして、このままここにいられるのではないかと。
そう考えるだけで心が浮き立ち、ときめきで胸が苦しくなる。
(ううん、この気持ちに名前をつけちゃダメ。そういう約束で私はここに置いてもらってるんだから)
双子のベビーシッターに対する条件を思い出し、唇を噛み締める。



