本日より、弊社社長と疑似子育て始めます


一哉に謝り、泣きながらベッドにしがみついている双子に微笑んで見せる。

「迷惑なんかじゃない。むしろ謝るのは俺の方だ。家事も、双子の世話も、君に頼りすぎていた。倒れるまで無理をさせていたことに気付かないなんて、本当に申し訳ない」

悲痛な表情で頭を下げる一哉に、野々花は「違います!」と慌てて弁解した。

「一哉さんたちとの生活のせいではありません。四月から役職がついたこともあって、ずっと気を張っていたんです。たぶん自分でも気付かないうちに、疲れが溜まっていたんだと思います」
「それを加速させてしまったのが俺だろう」
「いえ。一哉さんがこうして居候させてくれなかったら、もっと体調を崩してたはずです。私、ここでの生活が……あっ」

一気に捲し立てた野々花だが、まだ熱が高いせいで身体を起こしていると目眩でクラクラする。力が抜けた身体を一哉が支え、再びベッドに横たえられた。

「ほら、横になって。無理しなくていい。なにかほしいものはあるか?」
「いえ。薬を飲んで一晩眠れば大丈夫だと思うので――」