業務外とはいえ社長相手にムッとした口調で対応する三柴を窘めるべきなのに、なぜか相澤も文乃もニヤニヤしながら見ているだけだ。
すると、三柴から視線を移した一哉が、野々花の座る席のすぐそばに膝をついた。
「いち……、社長?」
「朝よりも顔色が悪い」
大きな手が野々花の額に当てられた。ひんやりと冷たい手が心地いいけれど、うっとりと目を閉じている場合ではないのは承知している。
「だ、大丈夫ですから」
食堂にいる全社員が何事かとこちらを見ている気がする。慌てて小さく首を横に振ってみたものの、頭痛が加速するだけに終わった。
「やだ、野々花先輩、顔真っ青です」
「医務室行きましょう。付き添います」



