それに対し、ふたりの反応は正反対だった。
「きゃー! あの社長と同居って! すごいじゃないですか!」
なぜか大興奮の文乃と対称的に、三柴は不愉快そうに眉間にシワを寄せる。
「住むところのない宮部さんをベビーシッターを口実に自宅に連れ込むって、最低じゃないですか」
「ちょっ、そういうのじゃないから! 社長はそんな人じゃないよ」
思いがけず一哉を悪く言われ、野々花は慌てて追加で説明をした。
「雇ったベビーシッターさんが社長に好意を持っちゃって、仕事にならなかったみたいなの」
「あー、社長のあのルックスなら、そういう人も出てきますよねぇ」
「うん。それで私ならそういう心配もないからって頼まれたの。私も居候させてもらえるのはありがたいし、貯金もできて、双子ちゃんは可愛くて癒やされる。お互いウィンウィンなんだ」
一哉は恋愛感情を持たなそうな野々花だからシッターに選んだのだ。そう説明したけれど、三柴は納得できない様子だ。



