七月初旬。ここ数日で一気に暑くなり、湿度の高さと相まってじめっとした空気がまとわりついている。今年は梅雨入りが記録的に遅く、現在も低気圧が梅雨前線とともに居座っている。
火曜日の今日は、いつもよりも朝起きるのが辛かった。なんだかぼんやりとするし、昨夜から少し頭が痛い。週末に出掛けた疲れが出たのか、季節の変わり目のダルさなのかは不明だが、体調不良なのは自覚していた。
それでも野々花は朝から四人分の朝食を作り、双子と一哉と一緒にテーブルについた。
「のの、まだありゅよ」
「え?」
「もう、おしまい?」
維月と李月が野々花の皿を指差す。そこには野菜たっぷりのオムレツが半分ほど残っている。
「うん、お腹いっぱいになっちゃった。ふたりは全部食べられて偉いね」
食欲がないのをごまかすようにふたりを褒めると、維月と李月は同じ顔でふにゃっと笑った。



