天邪鬼な私に、宣戦布告されました

(ちょ、拍手しないでよ)

なんか私が悪者みたいじゃん。

その場に一人取り残された感覚。

そっと肩の鬼太を手のひらで包む。

急だったからか、鬼太はおとなしく収まっている。

『どうした。俺が憎いのか?』

小さな声。

首を横に振る。

そっと、頭を撫でる。

(鬼太がいたから、颯斗は私を見てくれた)

そう思うと、胸がじんわり温かくなる。

(捻くれ颯斗も、ちゃんと私を好きになってくれてたんだな)

ふっと笑う。

(一生告白なんてしてこなそうだったけど)

撫でていた指をそのまま頬に当て、むにっと押す。

「むに」

『はにふるんはこのはろー!』

短い手足をばたばたさせる鬼太。

何を言ってるのか全然わからない。

思わず吹き出す。

「何それ、怒ってんの?」

『はなへ! はなへ!』

(全然迫力ないけど)