天邪鬼な私に、宣戦布告されました

「由乃、可愛い」

恒一は目をハートにして、由乃しか見えていない。

『彼氏バカだな』

鬼太が呆れた声を出す。

その横で、晴人がさらっと言った。

「三人とも浴衣、よく似合ってるよ。それぞれらしくて、いい感じ」

さすが、空気を読む男。

颯斗は――。

どんな顔をしているのか気になって、そっと視線を向ける。

一瞬、目が合った。

そのまま、ふいっと横を向く。

(あれ? ……前の颯斗?)

『照れてやがるな』

鬼太が肩の上でくつくつ笑う。