天邪鬼な私に、宣戦布告されました

「数学、どうだった?」

颯斗が、まっすぐに聞いてくる。

「ありがとう。補講回避できた」

「良かった」

そう言って、笑う。

――優しい。

「じゃあさ、どっか行かない? 修旅メンバーで」

『は? だりー』

鬼太が即ツッコミを入れる。

「花火! 花火がいい!」

由乃は大はしゃぎだ。

(この颯斗が、普通になってるんだな……)

颯斗が笑うたびに、

私が好きになった颯斗の輪郭が、

少しずつ薄れていった。