天邪鬼な私に、宣戦布告されました

もうすぐ期末テスト。

部屋で勉強していると――

『沙彩、そこ間違ってるぞ』

小鬼がうるさい。

「うっさい、鬼太! 集中できないから黙ってて」

いつの間にか、この小鬼には「鬼太」と名前がついていた。

『颯斗ってさ、頭いいんだぜ』

(なるほど……)

鬼太は、颯斗と一緒に勉強してきたのかもしれない。

『テスト中、俺が答え教えてやろーか』

……悪魔の囁き。

いや、鬼か。

一瞬揺れる。

でも――

「絶対ダメ」

小さく呟く。

(それは、違う)