天邪鬼な私に、宣戦布告されました

小鬼の手を引っ張ったり、
二本ある角をつついてみたり、
くすぐってみたり。

『やめろー!』

小鬼はジタバタしながら、怒ったり泣きそうになったり、百面相だ。

……かわいい。

フヒヒッ。

思わず変な笑いが漏れる。

「沙彩、どした? さっきから顔キモいんだけど」

いつの間にか横にいた由乃が、ドン引きして私を見ていた。

(これから気をつけなくちゃ…)

鬼は、私にしか見えない。

このことは――誰にも知られてはいけない。