天邪鬼な私に、宣戦布告されました

視界の端で、何かがちょろちょろと動いている。

……え?

私は、錆びついたロボットみたいにぎこちなく、自分の右手を見る。

そこに。

ジタバタともがく、小さな何か。

握っている。

私が、握っている。

それは――

小さな鬼だった。

『何してんだよ、離せよ』

……しゃべった。

「あっ、あーーーーーー!!」

階段に、私の叫び声が響く。

でも、誰も気づかない。

この鬼が見えているのは――私だけ。