天邪鬼な私に、宣戦布告されました

――修学旅行最終日。

待ちに待ったジンベエザメ。

私たちは巨大な水槽の前に立つ。

青い光がゆらゆら揺れ、

吸い込まれそうになる。

大きなジンベエザメがゆったりと泳ぐ姿に、

思わず息を止めて見入ってしまった。

「わぁ……大きい!」

念願のジンベエザメに、

由乃は子どもみたいにはしゃぐ。

「写真! 写真!

恒一、ジンベエザメが入るように私たちを撮って!」

恒一は、由乃の執事のように常にカメラを構えていた。

「次、次のとこ行こう」

テンションMAXの由乃が声を上げるけど――

「ごめん、もう少しここにいてもいいかな。先に行ってて」