天邪鬼な私に、宣戦布告されました

「うわぁ……暑っ」

工房の扉を開けた瞬間、もわっとした熱気が頬を包んだ。

颯斗も「あっつ」と言いながらネクタイを緩め、外してポケットに無造作に突っ込む。

(か、かっこいい……)

その仕草が妙に色っぽくて、体感温度がさらに上がった気がした。

お店の人の説明を、真剣な表情で聞く颯斗。

(本当に、綺麗な顔してるな)

私は半歩後ろから、そっとその横顔を眺める。

二人で並んで座り、同時に作業が始まる。

お店の人が炉から取り出したのは、真っ赤に膨らんだガラスの塊。
先端がふわりと広がっていて、巨大な線香花火みたいだ。

長い棒の先で、とろりと揺れている。

「うわ、なんか緊張してきた……」