「 親友と絶交 」
「ねぇねぇ、キスされた事あるっ?」
僕の親友、相澤 花音 がそう聞いてきた。
「ん〜、別に?ないけどぉ……」
一回だけ、キスされた事はある。
そう自慢したい気持ちを我慢して、笑みを浮かべる。
僕の名前は、録咲 萌────。
今は4月、もうすぐ高校生になる、入学式の前日の事だ。
「えー、無いのか〜。」
明らかに落胆したような声が聞こえる。
もうそういうのは慣れっ子なので、軽く受け流す。
「まあね〜。そっちはぁ?」
僕も少し花音の恋愛に興味があった。
でもそれを悟られるのは少し不本意なので、興味が無いフリをする。
話の矛先が自分に向かうと、なんとなく嬉しいのか、パッと明るい表情をする花音。
きっとそういう風に分かりやすく感情表現をする方が、男子にモテやすいのだろう。
「なんかねぇ〜、彼氏が────」
長い自慢話が続く。僕は内心舌打ちしながらも、笑顔で相槌を打つ。
こんな自己中とは付き合っていられない。
僕は重症の飽き性だった。
今日、彼女との別れ際に絶交を言う。
~~~~ ~~~~
そして別れ際────。
「じゃあねっ!」
満足する会話ができたと思い込み、満面の笑みを交わす────はずだった。
「うん。────じゃあ絶交しよ〜?」
絶交する時は、なるべく相手に恨みを持たれないように、最大限の笑みを浮かべ、何事も無いように話す。
そんな様子の僕に、彼女は聞き間違えだと勘違いするだろう。
「え?」
聞き返す花音。その純粋な疑問符を浮かべた彼女に、罪悪感を覚えたが────、ここで振り返っちゃ駄目だろう。
クスっと笑って、彼女に向ける最後の笑みを作った。
「実は僕、昔から君の事好きじゃなかったんだよねぇ〜。」
残念だねっ。────さようなら。
手を振って、僕は去る。
訳が分からないと呆然と立ち尽くす花音を背に、スキップしながら家に帰った。
~~~~ ~~~~
「ねぇねぇ、キスされた事あるっ?」
僕の親友、相澤 花音 がそう聞いてきた。
「ん〜、別に?ないけどぉ……」
一回だけ、キスされた事はある。
そう自慢したい気持ちを我慢して、笑みを浮かべる。
僕の名前は、録咲 萌────。
今は4月、もうすぐ高校生になる、入学式の前日の事だ。
「えー、無いのか〜。」
明らかに落胆したような声が聞こえる。
もうそういうのは慣れっ子なので、軽く受け流す。
「まあね〜。そっちはぁ?」
僕も少し花音の恋愛に興味があった。
でもそれを悟られるのは少し不本意なので、興味が無いフリをする。
話の矛先が自分に向かうと、なんとなく嬉しいのか、パッと明るい表情をする花音。
きっとそういう風に分かりやすく感情表現をする方が、男子にモテやすいのだろう。
「なんかねぇ〜、彼氏が────」
長い自慢話が続く。僕は内心舌打ちしながらも、笑顔で相槌を打つ。
こんな自己中とは付き合っていられない。
僕は重症の飽き性だった。
今日、彼女との別れ際に絶交を言う。
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そして別れ際────。
「じゃあねっ!」
満足する会話ができたと思い込み、満面の笑みを交わす────はずだった。
「うん。────じゃあ絶交しよ〜?」
絶交する時は、なるべく相手に恨みを持たれないように、最大限の笑みを浮かべ、何事も無いように話す。
そんな様子の僕に、彼女は聞き間違えだと勘違いするだろう。
「え?」
聞き返す花音。その純粋な疑問符を浮かべた彼女に、罪悪感を覚えたが────、ここで振り返っちゃ駄目だろう。
クスっと笑って、彼女に向ける最後の笑みを作った。
「実は僕、昔から君の事好きじゃなかったんだよねぇ〜。」
残念だねっ。────さようなら。
手を振って、僕は去る。
訳が分からないと呆然と立ち尽くす花音を背に、スキップしながら家に帰った。
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