総長は、私にだけ甘すぎる。

そのときだった。

「おい、あれ黒崎じゃね?」

「マジで本物?」

少し離れた場所から声がする。

男たち数人。

明らかに普通じゃない空気。

彼の周りの空気が、一瞬で変わった。

さっきまでの静けさが消える。