「みんなそう言うじゃないですか!」 「言わないよ」 「確かに」 神崎先輩まで頷いた。え、ちょっと面白い。 「とりあえず見学だけでも来ない?」 雨宮先輩が続ける。 「無理に入れたりしないから」 「本当ですか」 「本当」 ちょっとだけなら、見てもいいかもしれない。どうせ帰宅部候補だし、話を聞くだけなら。 「……見学だけですよ」 「もちろん」 雨宮先輩が笑った。 その瞬間、神崎先輩が小さくガッツポーズをした気がした。 気のせいだろう、多分。