「待て」
「離してください」
「待てって」
「絶対宗教か何かじゃないですか!」
「違う」
「じゃあ何なんですか!!秘密結社ですか?」
「違う」
「じゃあ何なんですか!詐欺じゃないなら早く言ってください!」
「部活だ」
「部活でも告白代行って怪しいじゃないですか!!」
廊下の真ん中で言い合っていると、近くを通った生徒たちがちらちら見てきていた。
すごく恥ずかしい。早く普通の部活をもう一回見たい。何よりも早くこの人から離れたい。要注意人物。
すると後ろから笑い声が聞こえた。
「ふふっ」
振り返ると、この先輩にお似合いそうな美人な先輩が立っていた。
長い髪を揺らしながらこっちへ歩いてくる。
「雨宮」
神崎先輩が呼ぶ。呼び捨てってことはこの女子は神崎先輩より年下?
ってことは神崎先輩高3なの?いい歳して怪しいことしてるじゃん!!!
「あらあら。やっぱり捕まえたんだ」
捕まえてたって何!?私は野生動物じゃない。もうすぐ沸点だから帰りたい。
「こんにちは、高橋さん」
なんだ.....?この女先輩からはオカルト的な紫色のオーラしか見えない。
「こんにちは」
「素直ね♡」
何この人。
「挨拶は大事なので」
雨宮先輩が吹き出した。
なんで??変なこと言った?
「高橋さん」
雨宮先輩が優しく言う。
「本当に怪しい部活じゃないの」

