天窓から差し込む、この世界特有の淡い銀色の朝陽。
目が覚めたのは、頬を撫でる柔らかな感触のおかげだった。
「……ん……」
薄く瞼を開けると、すぐ目の前に蒼の眠り顔があった。
昨夜、あれほど激しく私を求めていた彼は、今は子どものように無防備で、穏やかな表情で眠っている。
彼の腕は今も私をしっかりと抱きしめていて、私たちはまるで、一つの生き物みたいに重なっていた。
「……おはよう、蒼」
小さな声で囁くと、蒼の長い睫毛が微かに震え、ゆっくりと水色の瞳が開かれた。
彼はしばらくぼんやりと私を見つめていたけれど、やがて満足げに目尻を下げ、私の額に鼻先をすり寄せる。
「……おはよう」
朝一番の彼の声は、昨夜の熱を少し残したまま、低く、甘く響いた。
彼は寝ぼけたまま、私の首筋に刻まれた紋章の近くに唇を落とす。
「……夢じゃなかったんだな。お前が、ここにいる」
「当たり前でしょ。…離れるわけないよ」
私が微笑むと、蒼は愛おしそうに私の頬を掌で包み込んだ。
昨夜のキス、抱擁、そして魂を分け合った感覚。すべてが鮮やかに思い出されて、顔が熱くなる。
蒼もそれに気づいたのか、不敵に口角を上げた。
「顔が赤いぞ。…昨夜のことを、思い出しているのか?」
「……っ、そんなことないっ……!」
「…そうか。なら、もっと思い出させてやろうか?」
彼はそう言って、覆いかぶさるように私を腕の中に閉じ込めた。
朝の気怠さと、昨夜の残香。
蒼の腕の中で、私はまた溶けてしまいそうになる。
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