俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 いやなんでここで栞奈が出てくるんだよ。

 ほんと、わけわかんねえ。

 アイツにも春が来たってことなんだから、いい話じゃん。

 そうだ、今度会ったら「おめでとう」くらい言ってやんなくちゃだよな。


 ……だからこの「モヤッ」はなんなんだよ。


「やっぱ俺、ちょっと土産物屋見てくるわ。先に部屋戻ってて」

「わかった。じゃあな」


 軽く手を振り夏目と別れると、俺は一人で土産物屋へと向かった。


 少し頭冷やしてから帰ろう。

 ……そうだ。栞奈に昨日の礼がまだだったよな。

 たしかチョコ菓子が好きだったはず。

 ご当地パッキーでも買っといてやるか。


 栞奈がパッキーを目の前にしてぱあっと顔を輝かせる様子を思い浮かべ、ふふっと思わず口元が緩む。


 ……だからなんでそうなるんだよ。

 ってか、さっきから栞奈のことしか考えてないし。

 ああもう、ほんとわけわかんねえ。