俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

 ひょっとして、昨日言ってた十年間片想いしてるっていう年上の人?


「な、なんだよ。やっぱこんなもんもらってもうれしくないか。そうだよな。やっぱ自分の土産にするわ」

「待て待て! いいじゃん、夏目があげたいって思ったんだろ? なら、向こうだってきっと喜んでくれるって」


 まあ、女心はよくわからんけど。

 でも、自分のこと考えて買ってくれたんなら、俺ならなにもらってもうれしいし。


「ならいいけど……いや、やっぱ別のもんにした方がいいか?」

 などと夏目が真剣な表情でぶつぶつと口の中でつぶやいている。


 夏目がこんな表情をするなんて知らなかった。

 クラスでの夏目しか知らないままだったら、きっとこんなふうにしゃべることもなかったんじゃないかって思う。


 ――こいつも本気の恋、してるんだよな。


 なんだ。俺と変わんないじゃん。

 いや、ちゃんと相手がいるってのがうらやましいかも。

 俺なんて、フラれたばっかで次の恋もいつ見つけられるか……。


 そんなことを考えていたら、さっき見た光景をまた思い出してしまった。