気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


しかし、売り言葉に買い言葉だ。

つい意地悪な言葉が口から飛び出してしまう。

気になる子をからかってしまう小学生男子のような行動だと、わかっていても止まらない。

俺は保土ケ谷都を見ながら、皮肉交じりの笑みを浮かべた。

「しかし、どうやら他人の結婚は成功させても、自分の結婚はなかなか上手くいかないようだな。こんなところで俺を口説いている場合か?君こそもっと気合いを入れて探した方がいいんじゃないか?」

図星だったのか、保土ケ谷都はチベットスナキツネのような顔をしてつぶやいた。