まあ、ちょっとやり口は強引だが、わりとタイプの女だし、相手として不足はない。 俺も手にしたグラスの中のウイスキーで唇を湿らせ、口を開いた。 「否定はしない。たしかに俺は優秀な医者だと言っても過言ではないだろう。ただし専門は脳ではなく心臓だが。」 満を持してそう答えた俺に、その女の表情がスッと真顔になり、きっぱりとした口調で告げた。 「30点です。」 「は?」 何が30点なんだ。 俺はこの女のお望み通りに答えたはずだが。 女は畳み掛けるように、次々と言葉を繰り出した。